混紡[本]
2017.09.22 Friけっこう長いこと
東のおんなのふりして
生きてみましたが
昨年の秋に撮影していた『光』の現場では
そもそものわたしのことばでしゃべるひとにしよ
とおもて京ことばモードのボタンをおし
撮影場所やった奈良町や京都の育ったエリアを
うろうろしていました。
つこてみて
まあやっぱり京都のことばは音がやさしい。
「〜はる」は万能選手。敬語なんですが
話す相手との距離が遠すぎず近すぎずの
ええとこにいける。
あんまりはるはるはる多用すると
くどいのでしませんけど。
「〜けど」はほんのり
癪に障るニュアンスが出てくるなあ。
親切なんか上から目線なんかようわからへん
(見栄っぱりにはちがいない)京都のことば。
入江敦彦さんのエッセイはその粋。
いつ読んでも口語と書言葉の連なりが
ここちよく耳の奥で鳴り、とりこまれる。
入江敦彦の『年寄りの冷や飯』
第0回「終喰」
https://140b.jp/hiyameshi/00/
(新著がもうすぐ発売!)
この御方に出会ってなければ
もっとすっぱり東のことばに
身を固めてたかもしれへんね。