リリちゃん先輩
2013.11.28 Thu私の祖母は
日本舞踊の師匠でした。
けれども
祖母が教えてくれようとしたとき
(早織、小学校低学年〜中学年あたり)は
日本舞踊に全く興味がなく
「したほうがええ」と言われても
「いやや」と突き放し続けていました。
自転車に乗って
外へ遊びに出掛ける方が好きだったからです。
今、日舞の稽古場で
10歳の女の子に会います。
その子は自転車に乗って
漫画を持って
稽古場へやってきます。
大幅に遅刻するので、師匠が
「リリちゃん、もっと早く来てくれないかな」
と言います。
それに対してリリちゃん、けろりとした態度。
でもどこか自分の非を認めているような表情も
するので可愛らしい。
師匠は面倒見のいい優しい人なので
着付けたり、脱いだ着物を畳んだり
してあげています。
祖母に習っていたら
こんなかんじだったのかなあと
二人の光景を見ていると
和やかな気持ちになります。
ところで
彼女は何を読んでいるのかが気になり
畳の上に投げ出された漫画の表紙を見てみると
『進撃の巨人』でした。
貸してほしいぞ。