踏みはしなかった[本]
2011.09.23 Fri仕事でうれしいことが続いています。
まだ詳しく話せないのでうずうずします。
うれしいことが続くと油断するので
気をひきしめないと、と思っているところです。
久しぶりに書店で本を買いました。
川上弘美さんの『蛇を踏む』。
まだ冒頭一行しか読めてないけど。
蛇を踏むってタイトルが
もう、なんか良いな。
小さいころの遊び場がお寺の境内でした。
お寺を探検するの。
よく遊びに行っていたお寺の裏の方に
細い路地へ繋がる戸があった。
戸は日中だけ開いている。
路地を抜けると公道に出る。
でもその路地は
立ち並ぶ民家の人たちの私有地でもあるから
あまり通らないようにと大人には言われていた。
やんちゃだったから言いつけを聞かなかった。
裏の抜け道っていうひびきが大好きで。
誰かにばれると怒られるかもしれないという
ドキドキもあった。
ある日いつものように
お寺からその路地へ入り込んだ瞬間
塀の下の隙間からにゅるりと何かが出てきた。
蛇だった。
わたしはひゃっと驚いて
踵を返し、全速力で走って逃げた。
それ以来その路地を通ったことがない。