そんなにいっぱいはのってない[本]
2011.02.28 Mon村上春樹さんの『雑文集』を読んでいる。
この本の頭に
「自己とは何か(あるいはおいしい牡蠣フライの食べ方)」
という文章が出てくる。
村上さんの「牡蠣フライ理論」
とってもおもしろいです。
そういえばこの前、
私も牡蠣フライ食べました。
「牡蠣フライの話」
牡蠣フライ定食800円という貼り紙が目に留まり
店の引き戸を開けた。
夕食には少し早い時間だったけれど
お腹が空いている。
カウンターだけの、この定食屋は、
昼食時には人が並んでいる。
この街に、華やかな都会のイメージが定着する前から
きっと営業していたんだろうな。
この店だけは劇的な変化を遂げていないような気がする。
営業時間や多少の値段変更はあったとしても。
山盛りの千切りキャベツとポテトサラダ、
アルミホイルに入った自家製のタルタルソース。
牡蠣フライはいくつのっていたっけな?
8つくらいかな。7つだったかもしれない。
大満足の量!という人もいるかもしれないけれど
私にしてみると、苦しくなってしまう大盛り定食。
「ご飯を少なめで」とお願いする。
ワカメと豆腐のお味噌汁と、そうそう、柴漬けも付く。
牡蠣フライの揚げ色はいささか濃いように思う。
でもこのお店の揚げものはだいたいそんなかんじ。
ささ、食べるぞ。
揚げたての牡蠣フライを一噛みすると、むちゃむちゃ熱くて
思わず、牡蠣フライを口から一旦外に出し(汚くてすまない)
フーフーして食べ直した。
落ち着きを取り戻し、あとに続く牡蠣フライたちを
ゆっくりと味わった。
牡蠣フライ定食をやっている時期は限られている。
しかし限られているからといって
何度も食べたくはならない。
昨年も、おそらく今頃に、一度だけ食べた。
その時は写真を撮った覚えがあるので、
写真フォルダの中を探してみると、あったあった。
あら、牡蠣フライの数は
6つだったわ。