五山の送り火がある今日は

父の祖母、ということは私のひいおばあちゃん、の

命日でもある。


送り火が消える８時半頃

ひいおばあちゃんも息をひきとったそうで、


「なんて自己顕示欲の強い人だったんだ」


と父がもらす。


「大文字の日になると嫌でも思い出すもんなぁ。

絶対忘れんなよーって言うてんのよ」


なんか、

おっかしぃなぁ。


父の口ぶりから、ひいおばあちゃんは

気の強いガンコな人だったのだろうと想像する。


私はひいおばあちゃんには会ったことがないけれど

ひいおばあちゃんの話を聞くのがすごく好き。

なんでも町内で初めてハンバーグを食べた人なのだそうだ。

気前のいい人。

自分はヒカリモノの魚が嫌いなくせに

鯖寿司を作るのはとびっきり上手くて

祭りの日には近所の人に配っていたらしい。







ご先祖さまサヨナラ。

忘れないよ。