出立[本]
2010.05.12 Wedブログで話題にした本を
連載でも紹介することはしない
と決めています。
二重になるとつまらないなと思っていて。
ただ、読み終えてみると
『放課後の音符』は
連載で紹介する方が良かったかなぁと
思う本でした。
私のエッセイ『早織の本棚』を
連載させてもらっている
月刊デ・ビューは
10代の女の子読者が多いと
聞いているんですね。
(あ、もちろん、
10代の女の子以外の読者の方も
いらっしゃると思うんですが…
私がデ・ビューを読んで
オーディションを受けていたとき
14歳の女子中学生だったので、
過去の自分を読者として想定すると
エッセイが書きやすくて)
巻末の詠美さんのメッセージが
10代の女の子に読んでもらいたい
と思うものでした。
ちょっと引用。
「良い大人と悪い大人を、
きちんと区別出来る目を
養ってください。
良い大人とは、言うまでもなく
人生のいつくしみ方を
知っている人たちです。
悪い大人とは、時間、お金、
感情、すべてにおいて、
けちな人々のことです。
若いということは、
はっきり言って
無駄なことの連続です。
けれど、その無駄使いをしないと
良い大人にはならないのです。
死にたいくらいの悲しい出来事も
後になってみれば、
素晴らしき無駄使いの思い出として
心の内に常備されるのです。」
《「放課後の大好きな女の子たちへ」より》
いいですね。
無駄という言葉がすてきに見えてきました。
「そんな無駄なことしないで」
という風に咎められることが多いから
無駄をわるもの扱いしてしまう。
今日から再び青森です。
長旅なので、黄色いカバーの
『つまみぐい文学食堂』を
持ってきました。