ケチケチ虫の話 [つぶやき] 2011年05月28日 (Sat)
蒸しますね。
湿度がめっちゃ高くて、くせ毛がくるんくるんです。
蒸す蒸す蒸す…
とつぶやいていたら、昔、小さい頃に私のおばがよくしてくれたお話を思い出した。
「今夜はぬくといからして、ケチケチ虫が鳴く」
というふうに始まる話。信楽訛りで。
「今夜はぬくといからして、ケチケチ虫が鳴く。むすむすむすむすむす…」
たしか、ごはんを炊くお釜の中に紛れ込んでしまった虫の視点で語られている話だと記憶しているんだけど、火打ち石のカチカチいう音を“ケチケチ虫”の鳴き声だと思っているお釜の中の虫。
火を付けられ、だんだんお釜の中が暑く蒸されて中の虫が“むすむすむす…”と鳴くと、ごはんを炊いていた人間がお釜から聞こえる虫の声に気付いて
「なんのむそ〜」
と言いながら蓋を開ける…(多分全体的にだいぶ違うと思う)という話。
その「なんのむそ〜」の言い方が、四谷怪談の「いちまいたりな〜い」とか、口裂け女の「これでも〜?」みたいなニュアンスで、子供の私はおばの「なんのむそ〜」(私がお釜の中の虫で、おばが蓋を開ける人間役)が大好きで、キャーキャー言って喜んで、何度も何度もその話をしてもらっていたことを思い出した。
この話、なんだったんだろう…信楽ではメジャーな話なのか?
「ケチケチ虫」で検索しても出てこなかった。
まさか知ってる人いますか?!
今度おばに会ったら聞いてみよう。
おばは80代、元気です。
ps.“一枚足りない”のは、皿屋敷でした!(笑)
Posted
by えりんぎ
at 23:08