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本の縁 [本]
2013.12.15 Sun小説家の友人から
『人間の建設』を譲り受けた。
いずれ読むだろうと思っていたら
本の方からやってきてくれました。
いやぁどうも(目は合っていましたね)
友人と書店にも訪れ、そこで
私にすすめてくれたいくつかの本のうち
『五重塔』と『月と六ペンス』を選んだ。
『五重塔』は
養老先生もたしか好きな小説として挙げていた。
『月と六ペンス』は
吉田日出子さんの聞書を読んだとき目にしていた。
そして(?)京都には
月と六ペンスというカフェがある。
ああ行きたくなってきた。
(一度しか行ったことないけど)
友にそのことを伝えると
「これを店の名にしてしまうなんてなあ」
と随分驚いていた。
虚心 [本]
2013.12.02 Mon本を読んでいてはっとする一時
(周りの音が耳に入ってくる中で本と私が静かに向かいあっているかんじ)
が好きだ。
今はこれ。
小林秀雄の文章は格好いい。
・・・或る助言が見事か詰らぬかは、
偏にその実践的意義にかかっている。
極言すれば助言を実行した上でなければ、
助言の真価はわからぬ、この逆説的性格は
あらゆる名助言に共通した性格である。
実行をはなれて助言はない。
そこで実行となれば、人間にとって元来
洒落た実行もひねくれた実行もない、
ことごとく実行とは平凡なものだ。
平凡こそ実行の持つ最大の性格なのだ。
だからこそ名助言はすべて平凡に見えるのだ。
《P.26》
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