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リング・ワンダリング/金子雅和監督
2022.03.02 Wedヨーロッパ企画第40回公演『九十九龍城』が
無事に閉幕いたしました。
ご来場くださった皆さま、
誠にありがとうございました。
稽古を含めると約4ヶ月注力していた作品からはなれ
次はどんな歩みをすすめるのやら。
ほやんとした状態です。
大きな浴場に行き身体を労っています。
渋谷イメージ・フォーラムで
『リング・ワンダリング』
を観ました。公開を楽しみにしていた映画です。
縁あって京都映画企画市という企画コンペを見に行き、
たまたま金子雅和監督のプレゼンを
拝見したことがありました。
金子監督のプレゼン内容はスケールの大きさと緻密さが
両存しており、それを見て以来
どんな映画をこの世に生み出されるんだろうと
たいへん気になっていたのでした。
『リング・ワンダリング』は
いま私やあなたが立っているところ、土地の、
下へ、下へ、思いを馳せます。
下にあるものは、つまり過去なのですが
過去と今とのつながりが
なめらかに描かれていました。
その繋ぎ目のなさが美しく、映画に没入し
魅了されました。
自己の輪郭さえ溶けていくようでした。
見た翌日の午後は春到来、あまりにうららかで。
翻弄されるように渋谷駅の深い地下を
ぐるぐる歩いていますと
失っているものの大きすぎる世界の現状が
痛く胸に迫ってきます。
休演日
2022.01.18 Tue『九十九龍城』東京公演もあと5日。
本日は休演日。二度寝したり洗濯したり、
女性楽屋で流行っているバインミーを
買いに出たりしました。
にっしゃんやりこちゃんが食べていた光景が
頭に残っていて、口があの味を欲したようです。
生活している狭い部屋は暖房や加湿器を
つけるとすぐにぬくぬくになります。
外に出て寒さに驚き、
海老のトマトクリームスープも
つい買って帰りました。
近頃は元来のものぐささが顔を出し
自炊を怠けていましたが
夜は久しぶりに調理。
冷凍していた鶏肉をそろそろ食べてやるかと
もどし、雲仙の舞茸(オーガニックスーパーで
割引されていて、まだ状態がよかったので購入)
と、実家からもらった下仁田葱(品種は下仁田葱だが
おそらく京都近郊の農家さんが作ったもの)を煮た。
塩胡椒した鶏、舞茸、葱をごま油で軽く炒めた
あとに水とお酒。
それぞれの旨味をじっくり引き出して
栄養ありまっせと言わんばかりの煮汁になり、
吸物代わりにして飲みながら食べる形となった。
片付けながらクリープハイプの
「ナイトオンザプラネット」を聞いて
幸せな気持ちになった。
幸せという感覚はいつもはかない。
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