地の道[おぼえがき]
2017.10.19 Thuミシマ社さんの10周年記念パーティーに
出席させていただいた。
会場に足を踏み入れたらば、
ふぬ?! 席次表が。まさかの重鎮テーブル。
たまにしか口にすることのないお酒を飲んで
恐縮を忘れることにした。
あたたかく、たのしかった
という記憶しかない。
二次会で、あまり話したことのなかった
ミシマ社のワタナベさんとお話できた。
ワタナベさんはわたしを
「透明」と仰っていた。
なにをフックに話せばいいか
ストックしている類型にすっとはまらず、
わからないと。
そうなんや。
ワタナベさんのお隣にいらした、ある書店員さんは
『百円の恋』を二度観たことがあるのに、目の前にして
全く気づかなかったと仰っていた。
「気がつかずすみません」
とこれまでに言われることがあった。
申し訳なさそうにしなくていいのに〜と思う。
普段のわたしと役のわたしは
ちがう状態であることを目指しているので、
気がつかれないことはこちらとしては成功の帰結だ。
(わたしの意識の上では)普段のわたしは
この何か文字を記しているときの、わたしなのだろう。
しずかで、休みの日は本と話をし
ひとり過ごしていられる。
まあ、言ってしまうと、地味なのだ。
周囲のひとにこころを閉ざしているかんじともちがう。
だれかとのおしゃべりはたのしい。
役柄の探求はしても
わたしはわたしを探求をすることなく
生きている。