秋風[おぼえがき]
2013.10.12 Sat今年の大部分を舞台表現の場で過ごした。
三つの公演に参加するなど
私にとっては異例の年だ。
三つのどれもが濃密であり
様相が異なっていた。
稽古や公演中は
なかなかその作品に対することが書けない。
離れて見ている自分はいるのだが
体力・気力が消耗しているため
筆を執るより寝てくださいと
夜毎頭に言われ日々が過ぎる。
『浪花阿呆鴉』の公演後
手許には台本がない。
何だかさみしい気持ちになるが
日が暮れるのが早くなったのと
ふいに薫るようになった金木犀の匂いが
そんな気分にさせているようにも思う。