酢茎[京都]
2008.02.19 Tueすぐき漬けを買ってきました。
すぐき、とは京野菜の一種です。
塩のみで漬けこまれているのですが、
乳酸菌発酵によって独特のすっぱさがあるのが特徴です。
だからちょっと好き嫌いのある味かも。
すぐき屋のおばちゃんとは高校生からのお付き合い。
おばちゃんは毎年冬のこの時期だけ
商店街の一角に露店を出し、
期間限定ですぐき漬けを販売されています。
私は学校の帰りにすぐき漬けを買って帰る女子高生でした。
女子高生が買って帰るのは珍しいらしく
おばちゃんはすぐに私の顔を覚えてくれました。
でも今年はもう制服を着ていないし、
今日なんて寒いから頭はすっぽり
ニット帽に覆われているし・・・
正直おばちゃんがわかってくれるかどうか。ドキドキ。
樽の上に大小のすぐき漬けが並べられています。
じー と品定めしている私に
「これ綺麗に漬かってるよ」
おばちゃんが薦めてくれたのは
全長18センチくらいのもので、
丁度私の買いたいと思う大きさでした。
「あ、じゃあそれください!」
顔を上げるとおばちゃんと目が合いました。
「あらー 大きくなったねぇ」
「わぁうれしぃ。わかりますかぁ」
おばちゃんのやわらかな笑顔に、私はどうも弱い。
冷気とドキドキで硬まっていた頬も
ふっとゆるんでしまいました。
おばちゃんのすぐきがおいしいのはもちろんのこと、
おばちゃんの人柄に惹かれ
私は毎年すぐき漬けを買いに行ってしまいます。
2008年のすぐきはどんな味がするかなぁ。